将来の
都市居住に備えた
耐久力

Written by 清水 学

清水 学Manabu Shimizu

飲み歩きとジョギングにはまって約10年。静かで楽しく過ごせる環境や、ゆったりくつろげる部屋があるなら引越しも考え中です。自分の今後のことも念頭にしっかりとレポートしていきます。

ダークグレーの石材を用い、階層状のデザインを採用したラ・トゥール南麻布。構造規模は地上12階、地下2階の鉄筋コンクリート造で総戸数は145戸となっている。

ラ・トゥール南麻布

【図1】階層状の複雑なデザインが印象的なラ・トゥール南麻布の外観

ラ・トゥール南麻布の建っている港区西部は、都市計画法の用途地域における第一種中高層住宅専用地域。用途地域とは、都市計画における土地利用を効率的に行うために住宅地、商業地、工業地など、いくつかの種類に区分して定めている地域のこと。第一種中高層住宅専用地域は、居住機能を中心とした落ち着きのある街づくりを行うエリアだ。住宅が中心だが、学校や病院、神社、図書館などの建設は許可されている。遊戯施設や宿泊施設などの建築はできないため環境が良く、住みやすい地域といえる。 そしてこの地域は、絶対高さ制限を定める高度地区とされている。日照範囲や景観などに大きな影響を及ぼす中高層建築物の建設をなるべく抑え、魅力ある街並みをつくり出していくために定められた。ラ・トゥール南麻布は、これら2つの取り決めによって進められている街づくりのエリアに含まれている。

都市計画マップ

【図2】ラ・トゥール南麻布が建っているのは緑色の第一種中高層住宅専用地域

また、ラ・トゥール南麻布のある南麻布四丁目の地盤は、関東ローム層に覆われたローム台地。隆起などによって生じた段丘となっており、表層が5メートル以上の火山灰質粘性土の地盤で液状化しにくい。そして、東京都都市整備局の調査によると地震が起こったとき、比較的、揺れに対して強い地域とされている。 建設を行ったのは大成建設株式会社。数々の大規模建築物の施工実績があり、日本で5本の指に入る建設会社だ。ホテルニューオータニや横浜ベイブリッジ、東京都庁第一庁舎、東京スカイツリータウンなどの建築土木工事を行ったことで知られる。近年では、一般向け住宅「パルコン」など、高機能性住宅の建設にも力を入れている。 災害時でも安定しているローム台地の地盤上に建っているラ・トゥール南麻布。大成建設株式会社が手がけたこのマンションは、低層鉄筋コンクリート造の安心感のある住まいといえるだろう。